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検討方法

厨房排気臭対策の留意点

厨房排気臭対策を検討する場合、以下の点について留意する必要があります。

厨房排気臭対策を検討する場合、以下の点について留意する必要があります。

① 油ミストを多量に含む強い臭気である

② 対象臭気の強さや出口状況を性格に把握しないと苦情が発生しやすい

③ 竣工後は制約条件が多く、対策が困難なケースがある

④ 不燃性の材質であることが望ましい

⑤ 維持管理コストが掛かる

対策検討のステップ

① 排気風量の決定

厨房床面積や、発生熱量・必要換気量などの情報を元に排気風量を算出してください。

設定にあたっては、店舗の設計会社やダクト工事業者等に相談してください。

② 脱臭目標値の設定

原臭臭気濃度の設定 + 出口目標値の設定 +周辺環境への影響評価 =脱臭装置の必要スペック

飲食店の業態(調理種類)によって、発生する臭気の強さは千差万別です。

臭気の強さを見定めて装置選定をしないと、装置を設置したのに効果が不十分だったということになってしまいます。

また、店舗の立地環境や排出口設置場所の条件によっても、条例の基準値は変わります。

各市区町村の条例と照らし合わせて、適切な出口目標値を設定しましょう。

 

条例による出口目標値をクリアしても、排出口付近の周辺環境によっては臭気苦情が発生するケースがあります。例えば、排出口と隣地境界が非常に近接している、OA取入口が付近に存在している等。細やかな気配りが運用後の周辺住民とのトラブルを予防します。

② 脱臭目標値の設定

③ 脱臭方式の選定

飲食店の排気臭対策にあたっては、様々な方式が存在し、たくさんの対策業者が機器を有しています。

都度、希望条件や設備の制約条件などに合致した方法を選定してください。

 

単に装置を販売している会社ではなく、臭気対策に関する様々な知識や豊富な知見を有する会社の方が総合的な提案が可能だと思います。

対策実績や臭気対策業務の歴史も加味して業者を選べば間違いはないでしょう。

④ 機器の選定

方式が決まり、業者が決まったら、排気条件や必要スペックに基づいた機器を選定してください。

選定の仕方はメーカーによって異なりますので、各メーカーにご相談ください。

日本の悪臭防止法について

日本の悪臭防止法では、苦情が発生したら効力が発動します。悪臭防止法は、「規制地域内の工場・事業場の事業活動に伴って発生する悪臭について必要な規制を行うこと等により生活環境を保全し、国民の健康の保護に資することを目的とする」とされています。

制定
 
規制対象
 
悪臭の定義
 
規制の方法
 
 
規制地域
 
規制基準
制定:昭和46年 (現行法は平成8年4月に改正されたもの)
 
工場その他の事業場
 
生活環境を害する全てのにおい
 
①悪臭の原因となる特定悪臭22物質の成分濃度
②複合状態のにおいの強さを表す臭気指数(臭気濃度)
 
都道府県知事は、悪臭防止の必要性がある地域を指定する
 
都道府県知事は規制地域における自然的、社会的条件を考慮して、特定悪臭物質又は臭気指数の規制基準を定める規制には、第一号基準、第二号基準、第三号基準の3種がある。
日本の悪臭防止法では、苦情が発生したら効力が発動します。悪臭防止法は、「規制地域内の工場・事業場の事業活動に伴って発生する悪臭について必要な規制を行うこと等により生活環境を保全し、国民の健康の保護に資することを目的とする」とされています。
(参考)東京23区の悪臭に関する規制基準値
表:悪臭防止法及び環境確保条例の規定に基づく規制基準
悪臭防止法では敷地境界線の規制基準値、排気口ともに、当該設備の「区域区分」で規制値が変わってきます。
また、煙突などの排出口の場合は、「排出口の高さ」、「排出口の口径」などによって規制基準値が変わってきます。そのため、その数値に合わせて脱臭目標値を設定する必要性があります。
​詳しくは、当該物件の各市区町村が定める条例に基づいて、出口目標値を定めます。
※上図は環境省作成資料より引用
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